アツらしくない行動に驚く私を見て、アツも少し照れた表情で、すぐに私から視線を逸らした。



そんな顔がかわいくて・・・



アツのほっぺにキスのお返し。



「お前バカかっ!場所、考えろっ!!」




ってさっき自分は唇にキスしたくせに・・・



「アツ、お腹すいた!」



「お前のせいでパァーだよ。今から行けっかなぁ?」



そう言うとアツはどこかに電話をかけた。


その内容を聞いて、私はまたちょっと泣きそうになっちゃったんだ。



「予約していた倉橋ですけど、時間通りに行けなくてすみません。今から行っても入れますか?」




繋いだ手に力を入れると、握り返してニッコリ笑ってくれた。




「お前、イタリアン好きだろ?」



そう言って歩き出したアツ。



もう離れない様に、しっかりと指を絡めて繋いでくれた手が嬉しくて、照れくさくて、ドキドキした。





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