作れないんじゃない。
要らないんだ。

他人とのじゃれ合いなんて面倒だ。

健翔がいれば他に要らない。

…健全な意味だぞ。

「『あぁ…』じゃねぇよ…。相変わらずぼーっとしてんなぁ。」

健翔がため息をついて微笑する。

「悪い…。」

「そんなのいつもの事だけどな。」と少し嫌味のように呟く健翔は、貼りだされたクラス表を指さした。