まだ聞き込みを続けようとしたが、もう日は落ち、友利には門限があるらしく、帰ることになった。
こんな暗闇を女の子に1人で歩かせるわけにはいかない。

「家まで送る」


「え?いいよ?別に」


「送らせて」


「う、うん…」



友利は漣の好意に甘えた。
ひそかに恋という感情を深めながら。




「…ここだよ。送ってくれてありがとね!」


「いいよ。暗いから危険だったし。明日はおれなりに事件について調べてみるから」


「うん。私も調べてみる。また学校でね!今日は本当にありがとう!」



友利と別れ、家路についた。