おれの名前は黒木漣。
今日から城戸高校の生徒になる。
入学式当日
「漣!今日から高校生でしょ!いつまでもだらしない生活してないの!」
と、母親の叫ぶ声が聞こえた。
「へーい…」
覇気のない返事をしながら朝食をとり、身支度をして学校へ向かった。
【昨日まではわくわくしてたけど、いざとなると面倒だな…】
思ってもどうにもならない感情を抑え、門で受け取った冊子を見ながら教室へ。
教室に入るとすでに40人
の新しいクラスメイトが半数以上集まっていた。
「おっす!よろしくな!」
声がした方に振り向くとわりと男前なやつがいた。
【ん…こいつ、名前は……おれが6番だから5番の……】
「金武潤君か、おれは黒木漣。よろしく」
「おう!」
半ば緊張していたおれは、少し戸惑いながら挨拶を済ました。
隣には同じく女の子の出席番号6番、篠塚友利が座っていた。
可愛いらしく、愛想がいいのかもうすでに友達ができたみたいな会話が聞こえてきた。
「あ、篠塚友利ちゃん?後ろの席の高木瑠美だよ。よろしくね!」
「ん?友利でいいよ!こちらこそよろしくね!趣味は………」
そんな会話をBGMのように聞いていると、クラスの担任だろうか、やけにがたいのいい先生が入ってきた。
「おはようみんな!今日から1年6組を担当する山木正治です!先生もこの学校に今年赴任してきたからわからないことばかりだけどお互い頑張って行こうな!」
こんな担任の挨拶から始まった初日、なんなく式も終え、帰ろうとしていた。
「おーい黒木ぃ!」
いきなり大声で名前を呼ばれ、驚きのあまりびくついてしまった。
振り向くとそこには出席番号5番の金武潤がいた。
隣にはあの篠塚友利と高木瑠美も…。
呆気にとられていると、金武が話し出した。
「おれらせっかく席近いんだから仲良くしようって話しててさ、ちょうどメアドと番号交換しよって話してたんだ。黒木も交換しようぜ!」
あまり友達付き合いが得意でなかったおれは、せっかくの金武の誘いを断ろうとしていた。
…がしかし。
「黒木君も交換しようね!」
予想外の篠塚友利からの誘いに、承諾する以外の選択肢は廃除された。
今日から城戸高校の生徒になる。
入学式当日
「漣!今日から高校生でしょ!いつまでもだらしない生活してないの!」
と、母親の叫ぶ声が聞こえた。
「へーい…」
覇気のない返事をしながら朝食をとり、身支度をして学校へ向かった。
【昨日まではわくわくしてたけど、いざとなると面倒だな…】
思ってもどうにもならない感情を抑え、門で受け取った冊子を見ながら教室へ。
教室に入るとすでに40人
の新しいクラスメイトが半数以上集まっていた。
「おっす!よろしくな!」
声がした方に振り向くとわりと男前なやつがいた。
【ん…こいつ、名前は……おれが6番だから5番の……】
「金武潤君か、おれは黒木漣。よろしく」
「おう!」
半ば緊張していたおれは、少し戸惑いながら挨拶を済ました。
隣には同じく女の子の出席番号6番、篠塚友利が座っていた。
可愛いらしく、愛想がいいのかもうすでに友達ができたみたいな会話が聞こえてきた。
「あ、篠塚友利ちゃん?後ろの席の高木瑠美だよ。よろしくね!」
「ん?友利でいいよ!こちらこそよろしくね!趣味は………」
そんな会話をBGMのように聞いていると、クラスの担任だろうか、やけにがたいのいい先生が入ってきた。
「おはようみんな!今日から1年6組を担当する山木正治です!先生もこの学校に今年赴任してきたからわからないことばかりだけどお互い頑張って行こうな!」
こんな担任の挨拶から始まった初日、なんなく式も終え、帰ろうとしていた。
「おーい黒木ぃ!」
いきなり大声で名前を呼ばれ、驚きのあまりびくついてしまった。
振り向くとそこには出席番号5番の金武潤がいた。
隣にはあの篠塚友利と高木瑠美も…。
呆気にとられていると、金武が話し出した。
「おれらせっかく席近いんだから仲良くしようって話しててさ、ちょうどメアドと番号交換しよって話してたんだ。黒木も交換しようぜ!」
あまり友達付き合いが得意でなかったおれは、せっかくの金武の誘いを断ろうとしていた。
…がしかし。
「黒木君も交換しようね!」
予想外の篠塚友利からの誘いに、承諾する以外の選択肢は廃除された。