「アンナ様!?それはどういうことですか⁇」

アンナ様と私の家でお茶会をしていた私はあまりの出来事に声をあげた。


「私がお城の舞踏会に出るというのはどういうことなんですか?」

改めてもう一度聞き直す。


「言葉の通りよ。

あなたを私が招待したの」


アンナ様はこの国の王妃様だ。


それに比べて私は貴族。


そんな私がなぜ王妃のアンナ様と一緒にいるのかというと…。





ある雨の日


使用人さん達と一緒に買い物に行っていた時、細い道に倒れているアンナ様を見つけたのだ。


あまり外に出ることもなく、舞踏会に出ることもなかったので王妃様だなんて気付かなかった。


それでも、助ける以外に選択肢はなかった。


使用人さん達に手伝ってもらい、お屋敷につれてきて看病した…と言うことがあったのだ。