だけど"普通"の中にーー1人異質な人が紛れていた。


人、、だけどーー見たことがあるんだ。
彼女をーー。

どこかでーーー。



「あーあ、見つかっちゃった。

こんにちは、お兄ちゃん達!!」



軽めな声、甘めな口調。
こんなだったっけ?

いや、、彼女にあった時こんな感じじゃなかった。


背中に隠れて、大人しいイメージでこんな感じの女の子じゃなかった。






「ーー桜 ユナ。






なんで、君がーーーーーーーー?」





そうだよ。






桜 ユナ。







ちょっと前に、ツヨシから紹介してもらった彼女だ。





なんで、亡霊のそばにいるんだよ。








「びっくりした?



あたしだよ、本当の亡霊は。
つか、裏でコイツら動かしてたの。

可愛いでしょ?この子達はね、あたしの為なら死ねるのよ?」




は?




可愛いのに笑えない冗談、キツいでしょ。
だけど、その目は本気と言っていた。



「ツヨシは、あんたを大切に思ってた」





ーーーー!!




黙っていた龍が、突然喋り出した。







「知らないっ。

あたしは、あんたらを潰すためにツヨシくんに近づいたからっ」






悪魔ーー?



ニヤリ、と笑う彼女は
悪魔にしか見えなくて。