「よかったーーーーーーーーっ」











安堵して、、ただ目の前の黒にホッとして流した涙。







「白ーーーー、泣いてんの?」






かっこ悪い。。





泣くとか、かっこ悪いって思うけど
止まらない涙。







零れた涙ーーーー。






「泣いてないっ。
泣くとか、かっこ悪い」






自分が、感じて思ったことだ。

男なのに、泣いてかっこ悪いって。

小さい時、泣いてる俺に誰かが言った。


男の子は泣いちゃダメ。
かっこ悪い、と。。



なら、俺はーーかなりかっこ悪いんじゃないか。


つか、あげはの前で恥ずかしいったら無い。

泣きたくないのに、零れる涙。





「来いよっ、抱き締めてやる!」


車椅子の黒が、にこやかに笑っている。
普段なら、素直に従ったりしないんだけど。

今日はいつもと、違った。

車椅子に座った小さい黒の側まで来たらーー、ぎゅ、と抱き締められた。





「大丈夫だーーー、本当に白のおかげで助かったんだ、俺っ。

白が、渡したお守りでっ」



俺が渡したお守りーー?


あれは、たしか、龍に渡したお守りだった。