車椅子に乗った、黒だった。

腕に、包帯をしてる。
顔色だってだいぶいい。

ジュースが、2つ。


「あ、ほら、龍飲めよ」



怪我してない方の手で、缶コーラは宙を舞う。


それを、龍は当たり前に取る。




「ーー缶コーラを投げるな。
炭酸飛ぶわ!」

いや、つか、病人にジュース買いに行かせたのか?




頭がついてかない。
それは、あげはも、舞ちゃんも同じだった見たいだ。


不思議そうに見ている。





「ーー黒くん、あのーー、撃たれたって聞いたけどっ」



舞ちゃん確信に迫った。

うん、確かに龍のリアクションからしてかなり重症な気がした。

「あー、かすった。
まあ、半ばやばかったけど、俺の見事の交わしで、この通り腕1本だけに済んでさぁ」



大丈夫に越したことは無い。


だけど、、さっきまで生と死の間に居ただけに、気持ちは微妙だ。

どんな状態でも、理解するつもりで来た。