誰か助けて、、、
もう無理、、、

8年前に結婚し2人の子宝に恵まれた彩乃は、最近特にイライラしていた。
何度言ってもできる気配のない旦那
「ねえ、ゴミはゴミ箱に捨ててっていつも言ってるじゃん!」
わんぱく盛りの2人の息子は7歳と2歳だ
「こう!それ、にぃにぃのやろ!」
「こうちゃんのー!」
「もう!喧嘩してないで、早く朝ごはん食べて!」
いつもの朝の風景だが、ストレスは溜まる一方だった。というのも、彩乃はもともとはパートとして働いていたのを、下の子を出産し育休から戻る時に上司から、正社員にならないか?という提案を受け、今は実働8時間正社員として働いていた。
夕方5時半に仕事が終わると、急いで子どもたちの迎えだ。帰り着くと、夕ご飯とお風呂をバタバタ済ませ、ゆっくりする暇もなく子どもを寝かしつける。朝は、5時半に起き洗濯と朝食の準備。6時に子どもたちを起こし、7時には長男を小学校へと見送り、7時半には次男と旦那も送り出す。自分も出かける準備をして、8時までには家を出て会社に向かう。毎日が慌ただしく、時間に追われていた。

その日もやはり朝からイライラしており
「もう!なんで出来ないの!?これ片付けてって言ったでしょ!」
「こうが持って行くタオル、まだ分からないの!?これって言ったでしょ!いい加減覚えて!」
旦那にはきつい言い方になってしまう
「そんなに文句があるんだったら、自分でしたらいいだろ!」
毎日、毎日きつく当たられて旦那もだいぶ溜まっていた。
「協力してくれないなら、居る意味ないでしょ!」
「協力はしてる!けど、毎日、毎日、、そんなにこだわりがあるなら自分でしろ!」
「なにそれ!じゃあ、全部自分でしろってこと!?家事育児に、仕事に、あんたの尻拭いまで!?」
旦那、直也には確かに面倒くさがるところがある。一人暮らしの経験もなければ、母親は専業主婦だったため、なんでもしてもらう傾向にあるし、気が利かないのも一理ある。