やってられない…


かなりムカつく。

こんなの相手にするくらいなら家で寝てた方がマシ。



マシ、マシ、マシ。



……。



─バコン…ッ!



下駄箱の中に勢い良く少しかかとの潰れた上履きを投げ込む。


無造作に投げられたせいか、
上履きは頼り無くバラバラの方向を向いている。



「馬鹿馬鹿し」

ブツブツ独り言。


これはあくまで独り言で。



「あっれー?」

「…あ、いっちゃん!!」



ゔ…ッ?!


後ろから聞こえた声に身体を一瞬、ビクッとさせて。

「………何?」

と後ろを振り返る。


「『何?』…っじゃ!なーくーてー!!!」

するとグイグイと俺に早川が接近してくる。

それに対して、
少しずつ後ずさってみたりして。


「じゃ…何?」

うん。結局はナニ?