どうでもいい話をしながらも、話は自然とさっき翔太くんの言ってた、


『同じ学年の転校生』

になる。



「それって男かなぁ?…格好良いといいねーっ」

ニタニタと、朝とは違う笑みを浮かべると美菜はバシバシとあたしを叩く。


しかも肩に近い腕って、叩かれると妙に痛い。



…あぁ、痛い。



「っで、…でも!美菜は翔太くんがいるじゃんっ」


そうすると、そのあたしをさっき叩きまくった手が急に目に近付く。


目潰し…っ!?

っう、



…そう思って、思い切り目を瞑る。



「あ…あれっ?」

ゆっくりと片目から目を開く、と。



面白そうに笑ってる美菜。

「イケメンは目の保養です」


あ、…あぁ、なるほど。



もう一度とっても嬉しそうに美菜は微笑んで、


「じゃ、お楽しみに〜っ」

とハイテンションで自分の席に戻って行く。



…お楽しみに〜って、


違うと思うけど…まぁ、いっか。



そんなことを思いながらあたしも自分の席についた。