ちょっとだけ他人事みたいな…だけど何処か心配してくれてるような、

けど、そんな樹の縁起でもないような忠告に焦るあたし。


でも…あれっ?

よく考えてみればさ…?



もしかすると、…最初っから樹はあたしの考えた、

“夢の甘いクリスマス企画”

には乗り気じゃ無かったみたいだったし?…何か結局のところあたしが頑張ったとしても、

あんまり関係無いのかな?

…なんて、


もともと樹ってそういうの好きじゃないし…

だからやっぱりこれはあたし一人の空回り。


普通にどっちかの家で、駅前のケーキ屋さんのケーキでも買ってさ、
まった〜り過ごすのがいいのかもしれないなぁ…


だったらこの際!!お互いの家族同士でやっちゃうとか?


ははは…っ、

リアルな“クリスマスパーティー”になっちゃうかんじだよ。



と、長々とあたしてきに深刻なことを考えていみたり。



やっぱり何か…
虚しくなっちゃったなぁ、


美菜なんて24日から冬休み終わるギリギリまで翔太くんと一緒にロンドンに行くらしいし、

本当、さすが翔太くんって気もするけど…


あたしだけ取り残されてる…?


「どうしよ…本当に、」

ガックリと肩を下げてどんどん追い込まれるあたし。

たかが“テスト”されど“テスト”


「だったら学べ」

「…う゛…っ!!」


するとその手に持ってたシャーペンをツンッとあたしの額に当てると、


「クリスマス…行くんでしょ?遊園地」

と悪戯に笑ってみせた。