中はアンティーク調で揃えられた、意外にも落ち着いた感じだった。



リズは我もの顔で奥のカウンター席へ向かう。



フェニルは未だ治まらない動悸と共に奥へ歩みを進める。





「適当に座っててくださぁい。あ、ミサちゃん専用以外でお願いしますねぇ」



果たして、ミサちゃんとは誰なのかはわからないが、ミサちゃん(ハートマークつき)専用のド派手なピンク、レースつきのクッションがイスにちょこんと乗っていた。







そのとなりにリズが座っていたため、フェニルはクッションを挟んで座ることにした。



なんとも怪しげなクッションではあったが、よく見ると、この空間では異質に見えるが、フリフリが好きな女の子の部屋にあれば、とても可愛らしだろうクッション。