職場に続く廊下に入る。



人通りが多いため、皆周りのことは気にしない様子。



その中にスルリと入り込み目的の場所へと向かう。




引っ掻くような音のノックの後、返答を待たずに部屋に入る。



ここではそれが普通だ。



他の部署の者はここに扉があることすら気づいていないだろう。



そんな密かすぎる部署なのだ。



しかし、その功績は大きく、この部署のおかげで大きな被害が出ず毎日を平穏に暮らせているとは務めている誰もが思ってもみないことだろう。