今の生活に少なからず満足しているから。 そう、ロークのために生きる、今が好きだ。 何と言われようとも。 そんなことを考えていたら、あっという間に宮城についた。 キィっと小さな音をたてて馬車が止まる。 御者がドアをあけるのを待つ。 しばらくして、静かにドアが開く。 「30分で戻る。馬を労ってやれ」 簡潔に述べるとリズは宮城の門扉をくぐる。