まぁ、そんな事とは関係なく、この城では信頼できるものしか働いていないため、リズが多少バカなことをしても笑ってバイト探しに行くようなフランクな関係。
「では、この城はロークと俺の二人きりか、やっぱり広いなこの屋敷は」
感慨深げに言うリズをロークは一蹴する。
「何を言っているのですか。まだローンは残っているのですよ」
現実的なロークの言葉にリズはひと安心する。
「そうだな、そのためにも今日からバイト探しだ」
「そうですね。その間のお屋敷の管理の方はお任せください」
静かに頭を下げるローク。
「よし、今日も一日がんばるぞ」
リズは風呂場を後にする。