きらびやかな会に出席しているのは家柄も、地位も、服装もきらびやかなモノたちばかりだった。



壇上で拍手を受けるのは、この真新しい城の城主たる人。


40も半ほどのスラリとした男性。


女主人と同じくらいの年齢だが、地位も名誉も持ち合わせている。



『あとわたくしに足りないのは…地位と名誉と…それにみあった主人ですのよ』

城主の話などそっちのけで辺りの男性を貪りみる様は、その他に出席した女性からみるに、余りにも滑稽に写っていた。