パタン。 青年が部屋から出て行ったのを音だけで確認すると、上司はため息をひとつ。 「優秀すぎるのがたまにキズ」 そう呟く上司の横顔には、もう先ほどの憂いはなく黙々と作業の続きを始めたのだった―――――。