「以上で報告は終了です。明日にでも報告書は出します。」
「よくやった。」
にこやかに微笑む上司の目は笑ってはいなかった。
「お前にはしばらく休みを取ってもらおうと思っている。今回は少しやりすぎだ。自分の範囲外のとこにまで手を出しすぎだな」
相当怒っている。
声を荒げて怒られるよりも、こちらのほうがはるかに恐ろしい。
「・・・・はい。わかっています。今回はどれくらい休暇をいただけますか?」
「うーん、2ヵ月」
「に、2ヵ月ですか・・・」
予想だにしていなかった答えに目を見開くが、上司はあくまでも笑顔で応える。
「そう。なんか文句ある?」
「・・・いえ、謹んでお受けいたします」