カタ、コト。



揺れる馬車の中でシュトラールは頬杖をつきながら窓の外を見て、溜息をつく。





暴れ続けるベルを横目にもうひとつ、溜息。




護送用の馬車も用意するべきだったな、と、浅はかだった自分の考えを悔やむ。