「さて」







腰に手をあて、胸を張る少女は、昨日までの少女とは全く違っていた。





「どうしましょうか?あまり物がなくなってしまったわね。買うのも面倒だし・・・・・。いっそ貸し出してしまおうかしら?二人ではこの城は広すぎるわよね?」




「お嬢様のお気に召すままに。私はお嬢様にお仕えする身ですから」




「じゃあ、決めたわ。ここは貸し出して、違うところを借りましょう。来てくれるわね?」





「はい、どこまでも」







老年の御者はとてもうれしそうに答えた。