コツコツと、軽やかに階段を登って来る姿はどこか達成感に溢れていた。 反対に少女は絶望感にうちひしがれていた。 なぜ…?どうして…? 疑問符しか浮かんでこない。 その場にヘタリと座り込むしかなかった。 その肩を青年はフワリと包み込む。 「大丈夫ですよ。あなたに危害を加えるつもりはありません。私共は…」 その時、奇声とともに女主人が現れた。