キィー。 嫌なおとをたてて、正面の玄関となる扉が開かれる。 そして、数人の男とも女とも区別のつかない黒装束を着たモノが数人、闇の中から音もなく現れた。 「探せ。夜明けまでだ」 黒いモノたちは音もなく是と頷くと、屋敷の闇の中へ消えた。 「さて、今回はどんな収穫があるか、楽しみだ」 そう言い残し、青年も闇の中へ消えていった―――。