「ようやく寝たか」 青年にはおよそ似つかわしくない声色。 先程とはうって変わって冷たい目。 カツ、コツ、と不気味な足音をたて、階段をおりる。 そして、少女が頑丈な鍵をかけた扉へ向かう。 ガチャ、ガチャ、ガチャ。 三つほどあったカギをいとも容易く開錠する。