今まで忘れていた疲れがどっと押し寄せる。 「あなたのお部屋はどちらですか? よろしければご一緒いたします。ひとりで立っているのも大変でしょうしね」 「あ、ありがとうございます。ご好意を無駄にしてしまうのも申し訳ないのですが・・・。 私の部屋など、とてもお客様にお見せできるものではありませんので・・・。 大丈夫です。ひとりで行けますから・・・」 少女は正直に述べた。