いつまでそうしていただろうか。 紅茶は冷め切ってしまい、もはや香りもしなかった。 店内もひと時の休息に入ったようで、喧騒はなくなっていた。 「リズ様?大丈夫ですか?」 しばらく何の反応も示さないリズをさすがに心配になったフェニルが声をかける。