「君はドコまで知っているんだ?」
上司は危険人物を目の前にしたときのような厳しい目でフェニルを見る。
「私の父はリム・モンテペール。デュース様のかつての同僚…ですよね?」
「…それは君には話していないといっていたが?」
かける必要のないカマをかける。
「さっきのデュース様の言葉で確信を持ちました。‘君もそういうのか‘そうおっしゃいましたよね」
「一言で核心に迫ってしまうとは、余計なことは話せないな」
少々驚いた顔をしながらも、納得した顔をする。
「血は争えない、か」
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