「では、今回の件で知っていることがあれば先に話してもらおう。余計な時間はとりたくない。」




「今回の件は…」



「いや、シュトラールは黙っていろ。お嬢さんがどの程度理解しているか知りたい」




リズを制止しフェニルに話すよう促す。



「はい。では僭越ながら、私の知っていることを、予測を含めてお話いたします」




毅然とした態度で上司に臨む。




その姿は勇ましくもあった。