「先程一般人は巻き込まないと言っておられませんでしたか??」
上司は、うーんと考えて一言。
「だってあの子、もう被害者として関わっちゃてるんだよね。だから、いいんじゃない?シュトラールと一緒に行動している時点で既に危ないし」
では、この場で話しても良かったのでは?と思ってしまったリズだったが、色々な準備もあるのだろう。上司の命令に従う。
「では、明日9時、キルシュにてフェニル・モンテペールと共にお待ちしております」
リズがそういうと、上司はにっこり微笑んで、踵を返した。
そのまま、夜の闇へ溶け込んで行ってしまった。