ガタゴト。


石畳の道に馬車が揺れる。


二人の間に会話は無くなっていた。




元々リズは自分から喋るほうではないし、フェニルはお腹が一杯で心地よい揺れに今にも寝てしまいそうだった。




聞こえるのは馬の足音と、馬車の軋む音。




時は静かに流れていた。