「さみしいのよ。私も、こんな年でしょう?お友達もそう多くはないし、何より、この家を空けるわけにはいかないのよ。フェニルちゃんとリズ君がここに住んでくれるっていうなら、私、とても嬉しいわ」


さらに饒舌になり、キーナは話し続ける。


戸惑いが沈黙になる。


二人は顔を見合わせる。


「…お家賃なんて、気にしないでね。そんなのとるつもりはないから。だからお願い、しばらくここに留まって頂戴」