あっという間にフェニルのドレスを素早くよじ登り、ねこじゃらしに似た花にちょっかいをだす。 「あらまぁ、綺麗な花たちねぇ。ミラちゃん、あんまりいじめたらかわいそうよ」 ミラの魔の手から守るように、キーナはフェニルから花束を受け取った。 「さぁ、冷めないうちに食べましょう。久しぶりに腕を奮ったのよぉ」 空いている花瓶に花を活け、数々の料理が並ぶサロンのテーブルへつく。