それほど高価ではない花々がそれぞれ自分を主張して咲き誇っていた。
切り花はしおれてしまわぬように、店の日陰に置いてある。
「どの花がいいか選ぶといい。鉢植えでもブーケでも」
「…そうですね…この白い百合なんてどうでしょう?ブーケにしてもらって、あの御屋敷に飾ってもらえたら、きっと素敵ですよ」
フィーリングでいとも簡単に決めてしまったフェニルは、アレンジメントを店員に頼む。
何気なく小さな花を見つめているとフェニルが戻って来た。
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