「ではリズ君はいつも通りこの冊子から探してくださいねぇ。ではお嬢さんにはいくつか質問をしていき、それを総合的に分析して見あったお仕事を紹介しますねぇ」






やっとそれらしい仕事をし始めた紹介屋にフェニルはホッと胸を撫で下ろした。



名前、住所、家族構成から趣味に至るまで詳細な質問に答えていった。




「では最後に、スリーサイズを上から」



「えっと…」






「ち、ちょっと待った。俺の時はそんな質問去れなかったぞ!?」



慌てて突っ込みをいれる。


フェニル一人で来たら絶対に答えてたどころか、もっときわどい質問にも答えていたに違いない。


しかし紹介屋は悪びれる風もなく、堂々と言う。









「だって、男の子のリズ君に聞いてもしょうがないでしょう?」



ねぇ?とフェニルに問いかける始末。



リズが呆れて溜め息をつこうとした、が。




「まぁスリーサイズはあまり関係ないので、ヒ・ミ・ツとでも書いておきましょうかねぇ」




人騒がせなことこの上ない発言に、リズは呑み込んだ溜め息を再度はきだした。