真っ白なところだ。

「ん?ここ、どこ?」

そこには誰もいなかった。しばらくして

お母さんがとても暗い顔をして入ってきた。

「お母さん?どうしたの?」

お母さんは何も話そうとしない。

「お母さん!?」

「琴葉。落ち着いて聞きなさい。貴方は癌みたいなの……しかも凄く深刻みたい。」

え!?嘘。私は一瞬にして目の前が真っ暗になった。癌。しかも深刻。私死んじゃうのか?

なんで!?昨日まで凄い元気だったよ!?今も元気だよ!?なんで!?

「それでね琴葉……遠い病院に入院しない!?少しでも長く……」

お母さんは続きは言わなかったけど……私は悟った。私もうすぐ。死ぬのか……