「あず〜おはよ」


「おはよう!雪ちゃん」

「葉山とのデートはどうだったの〜??」


い、いきなり…!?



「妹さんの誕生日プレゼントだったよ。毎年喜んでくれないからだって」


「妹ね〜、それは葉山のセンスがないのね」


さすが雪ちゃん…大当たり。



「うん、そんな感じ…ってえぇ!?」



私の視界が真っ暗になった。




だ、誰…!?


でもこれっていつもの…


「尚斗!?」





「俺の悪口言うなんて、梓は悪い子だね」




こ、この声。




「秋君…?」




「当たり」



「うわっ!公共の場で…更にあずへの独占欲が…」



「ほんと、大川さんは口が達者だよね」


ぁ、秋君…。


「それはいい意味で捉えていいのかしら?」



やっぱり…。



「まぁ、いい意味ではないよね」



…もうだめだ…。




「あず渡さないわよ」




わ、私の話!?



「梓はもう俺側にいるから大丈夫」

「そのうち嫌われるわよ。てか嫌われて泣くわよ」




あ、の…。




「大丈夫。その時は俺が、いじめて泣かせるから」



「!?………。尚斗!!!あいつ怖い!!!」



「雪、諦めろ〜。秋には勝てないよ」




え、いやっちょっと待って…。






「わ、わっわたし、秋君にいじめられるのっ!?」



「葉山のせいで、あずが怖がってるでしょうが!」


「俺のせいではない。元はと言えば、大川さんから始まった事だよ」



「あず、気にしなくて大丈夫だよ!て言うか!こんな男と仲良くしなくていいんだよ!」




「え?」


「梓、怖がらなくて大丈夫だよ。いじめって言っても、陰湿ないじめとかじゃないから。遊びかな」


あ、遊び…?

「ど、どういう…」


「ちょっ!葉山!!どうして男はこう…。
はぁ。あず、気にしなくていいよ。そのうち分かるから」




「う、うん…」



話がよく分からない…。