え!?待って!秋君レジに向かってる!?
私は秋君の元へ駆け足で向かった。
「あ、秋君っ!」
「あ、待っててって言ったのに」
そんな事言われても…
「そのネックレス…」
「ん?あぁ、梓へのプレゼント」
秋君はサラッと言う。
「いや、で、でも…」
プレゼントって、申し訳ないよっ。
私が、可愛いって注目してたからだっ。
気を使ってくれたんだっっ。
「フッ。なんか、凄く梓の心の声が聞こえてきた気がする」
秋君はお腹を押さえて笑っている。
え、、わ、私、声に出てないよね!?
「今日、買い物に付き合ってくれたお礼。だから、貰ってくれないと俺…」
しゅんとする秋君。
え、あ、えっと…秋君が困ってる!?
「よ、喜んでもらいます!」
貰わない方が秋君に迷惑かけてしまうっ!
悲しい顔させてしまう。
「うん。じゃあ、早速付けてみて」
今…!?
「あ、うん!」
しかし、自分では上手く付けられない…。
「ぁれ…。出来ない…」
ネックレスなんて、ほとんど付けたことないから。結構、難しい…。
「俺が付けてあげる」
「へ?」
あ、あ、秋君が!?
「ネックレスかして」
「ぅ、うん…」
大人しく指示にしたがった。
「髪の毛上げといてもらえる?」
「うん」
こんな感じに上げとけばいいかな?
「……」
あ、あれ?まだかな。