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「はい、では皆さん!さようなら〜」


「「さようなら」」








今日も一日終わった〜。


一日って、長いようで早いよね。




「あず!帰ろー!」



「うん!」



「梓!雪!また明日な!」



「また明日!」


私は尚斗に小さく手を振った。



「気をつけてな!」



「うん!尚斗は部活頑張ってね」


「怪我するなよ〜!」



「おう!」





尚斗は走って教室を出ていった。


廊下は走っちゃダメだよね。








「もー!尚斗ったら、心配し過ぎね」
ちゃんは呆れている。


「え?」


心配?


「普通さ、気をつけてな!とかカレカノじゃないんだから言わないでしょー」




え、そういうものなの?




「じゃあ、尚斗の優しさだね!」



すると雪ちゃんは優しく微笑んだ。


「尚斗いなくて良かった〜。あず!尚斗が調子乗るから、尚斗の前で言っちゃダメだからね!!」



「う、うん」


理解するまでは理由がわからなかってけど、
確かに尚斗は、褒められると調子乗っちゃうかも。

私はは雪ちゃんの助言に納得した。