***
「お邪魔します…」
「今日はお母さん達遅いからゆっくりしてって」
「うん」
「お茶でいい?」
雪ちゃんはそう言ってお茶を注いでくれた。
「ありがとう」
「それでー?どうしたの?尚斗と葉山は誘わないでって感じだったから、誤魔化したけど」
それは凄く助かりました。
「じ、実は……今週の土曜日に秋君とお出かけする事になって…」
「え?えぇ!?デート!?!?」
雪ちゃんの声が外まで響き渡った。
もちろん、私は耳を抑えてる。
そんな事よりも、
「で、デートじゃないよ…その、秋君の買い物に手伝うだけで、、、」
「いや、思いっきりデートだよね、それは」
「う、うそぉ…」
買い物だけでなのに…。
「異性と2人で出かけるってのは、もうデートって言うのよ」
「秋君は私でいいのかな、、、嫌じゃないのかな」
「あずじゃなきゃだめよ!仮にさ、私が葉山と買い物ってなったらどうなると思う?」
そ、それは…
「…喧嘩」
「当たり!葉山がストレスなく出かけられるのは、あずしかいないって事!それに、嫌だったら誘わないでしょ」
ストレスかぁ。秋君は私といてストレス感じてないのかな……。
イライラさせてたら申し訳ないな……。
ほんとうに嫌じゃないのかなぁ
私はそう何度も何度も思った。