「あ、きたきた!遅いよ!」
雪ちゃんが心配していた。
「良かった…」
私も心配だった。
授業始まりのチャイムがなり終わる寸前、ギリギリ間に合った。
「間に合ったからセーフだな」
本当に良かった。
「2人で何やってたんだ?」
「秘密。な?梓」
「…うん」
「うわー、何かうらやまっ」
うらやま?
「それは今に始まったことじゃないでしょ」
「あ、確かにな」
あ、雪ちゃんに相談がある。
「ねぇ、…雪ちゃん。今日の放課後、雪ちゃんのお家に、少し遊びに行っていい?」
「?いいよ。あずから誘いなんて珍しくて嬉しい!」
雪ちゃんはギューッと抱きついてきた。
うん、やっぱり落ち着くなぁ。
「俺も行ってもいい?」
秋君!?
「なら俺も!」
な、尚斗まで…。
え、、ちょっとそれはまずい…。
「………………」
私は黙り込んでしまった。
あぁ、また悪い癖が…。
「だめよ!尚斗は部活でしょ!葉山は私が許さん!」
「あ」
「今回は諦めるか」
秋君は尚斗が部活があるから行かないみたい。
ふぅ、、。
私は雪ちゃんと目が合った。
雪ちゃんは私だけが分かるように、こっそりウインクをした。
雪ちゃんは私の気もちを分かってくれてる。
「じゃあ放課後私の家ね!」
「うん」