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私は机の中に入っていた手紙の事を蓮沼さんに話した。
「なるほどね、でもこれはチャンスだと思う」
「…チャンス?」
「そのうち犯人が分かるね」
「ど、どうして?」
私には何故か分からない、、、。
「机の中にメモを入れてるって事は、もうコソコソとしないってこと」
「…?」
私にはよく分からなかった。
「メモなんて字の癖とかで分かるし、先生に言えば1発アウト。それに、葉山君にもバレる可能性だってあるし」
「な、なるほど…」
分かったような、分からないような…。
「ま、とりあえずこれからは今回のメモみたいな事が続くと思うよ。それかそれ以上の事がね。一気に展開が進むよ」
「、、、一気に…」
どんなことなんだろう……。
「…梓?」
ビクッ
「あ、秋君…」
聞かれてないよね…?
「どうしてそんなに怯えてるの?もしかして蓮沼さん?」
「ちがっ」
秋君が勘違いしてる。
「もう私は小細工なんてしないよ。もう、葉山君の事諦めたし。むしろ今は、梓ちゃんの味方かな」
「そうなの、、蓮沼さんは私の事助けてくれてるの」
「葉山君、私に嫉妬しても意味無いよ?
ふふっ…女の子同士なんだし」
「…??」
何故、そんな話に。
「余計な事言わないでよ。それに、嫉妬なんてしてない…」
「まっ、そういう事にしてあげる。じゃあね〜」
話についていけない…。