「梓おはよう」
「お、おはようっ」
朝から噛みまくりな私。
秋君に挨拶するのがまだ慣れない…。
鞄を置いて1時間目の準備をする。
まだ早いから教科書とかは机の中に入れた。
クシャっ。
クシャ??
「…?」
何か机の中に入ってる?
手を入れて探ってみると、
「…紙?」
いや、手紙?
恐る恐る、開いてみる。
「………っ」
それにはとんでもない事が書かれていた……
葉山君に近づくな!!
葉山君に関わるな!!
葉山君と話すな!!
葉山君は私のものなの!!許さない!!
何これ、、、。
私の物を取った人?
多分同じ人だよね…。
これが、その人の気持ち…。
そうだよね、、
秋君と話したい人は沢山いるはず。
私なんかが……。
「梓どうした?具合悪いの?」
バッ
とっさに手紙を隠した。
「…ぁ、なんでもない…よ」
「ほんとぅ…」
「あず!おはよ!!はぁ、ギリギリ間に合ったー!!」
「ゆ、雪ちゃんおはよう」
「…」
「……」
雪ちゃんのタイミングが良かった…。
雪ちゃんが来なかったら、今頃…誤魔化せなかったと思うから、、、。
「え、何この空気…」
「おはー!!って何この空気…」
「葉山から負のオーラが出てる気がする…」
「あぁ」
「うわ、尚斗と同じこと思ってるとか…辛い」
「はぁ?だったら俺もそうだ!」
あ、喧嘩が始まっちゃった。
さっきの会話でまずい…って思ったけど、、
秋君から負のオーラが出てるって雪ちゃんが言ったけど、
秋君には、バレバレなのかなって思っちゃった。