「あ、ごめん雪ちゃん…今日筆記用具忘れちゃったから貸してほしい…」



「いいよ!あずにしては珍しいー」



ドキッとくる…。

普通に会話しないと、バレちゃう。
雪ちゃんは勘が鋭いし。



「たまにね…」



「はい!これでいい?」



雪ちゃんはシャーペンと消しゴム、3色のペンを貸してくれた。



これで今日は大丈夫そう。






確か次は国語だったよね。
国語の教科書はあるから大丈夫。






ゴソゴソ










あれ…。
















「…ない」





「梓どうした?」




「あ、秋君…


……国語の教科書忘れちゃったみたいで…」




さっき確認した時はあったのに…。




「今日は忘れが多いね、体調でも悪いの?」



心配そうに雪ちゃんは言った。




「大丈夫、だよ…」




「無理はだめだよ」



「うん、ありがとう」




秋君達は優しいから…、優しいから迷惑かけられない、、、。