私は猛スピードで雪ちゃんの所に向かった。
「はぁっはぁ」
運動が得意ではない私は、少し走っただけで息切れ…。
「ちょっとあず、どうしたの!?」
私は呼吸を整えて、
さっき葉山君が女の子に対する対応が、あまりにも怖くて泣きそうになった事を話した。
「雪ちゃーーん!怖かったよー!」
「よしよし。たく、あずをこんなに怖がらせて…葉山の奴、許さない」
雪ちゃんは優しく私の頭を撫でてくれた。
今回はたまたま、目撃者だったけど、もしさっきの女の子の立場だったら…。
想像下だけで、寒気が…。
気をつけよないとっ…。
「あず!さっきみたいに何かあったら報告してね!万が一、あずが被害者になったら…
葉山をフルボッコにするから」
「え、ぁ…ゆ、雪ちゃん落ち着いて?」
雪ちゃんの目が本気だから怖い…。
本当にやりかねない…かも…。