動けない…っ。



こわいっっ。






「おい!お前何やってんだよ!!」




尚斗っ。




「来るの遅いわよ!」




「お前、西谷さんから離れろ」





ビクッ



葉山君…


葉山君の低い声に鳥肌がたった…。






「チッ」


「男連れかよ」



男達は素早く何処かに行ってしまった。






「っ怖かった…」





「大丈夫?何もされてない?」



「だ、いじょうぶ」


「雪、お前も一応女何だから気をつけろよ」


「一応って何よ!」




尚斗その言い方は何も伝わらないよ、、、。



「腕、少し赤くなってる」


「あ、ほんとだ…」


「冷やした方がいいね」



「大丈夫!このくらいなら…心配してくれてありがとう!」

まだ少し痛いけど、大した事ないし。



「な、ならいいんだけど、、」

「ぷぷっ照れてやんの〜」

「くくっ笑顔にやられたな」


なんで笑っているんだろう…?


「…っそれより、花火の打ち上げが始まる前に、早く屋台回った方がいいんじゃない?」


「そうだな!!」

「うんうん!!」




あはは。始まる…毎年恒例の事が…。


「…こいつらの扱いに慣れてきたな」


「ん?どうしたの?」


葉山君が何を言ったのか聞き取れなかった。




「なんでもないよ。さ、俺達も回ろ」




俺達?




「あ…もういない…」


さっきまで2人ともいたのに…。



雪ちゃんと尚斗は既に屋台の方へ行ってしまった。