心臓がどくどくして、落ち着かない……。
「…ふぅ」
大丈夫…よし、切り替えよう。
準備しなきゃ先生が来ちゃう。
私は、今度こそ数学の準備をしようとした。
そして、教科書を取ろうとした時、
「っいた…」
教科書で指先切っちゃった。
え、、、、違う。
教科書の間にカッターの刃、、、。
そして、指先から出る自分の血。
ドクンッドクンッドクンッ
「っはぁっはあっ」
なんか、やばいっっ、、、、。
「!!梓!?大丈夫か!?」
倒れそうになった私を、秋君が支えてきてくれた。
「あず!?」
雪ちゃん…
「えっ梓!?」
尚斗…
「梓ちゃん!?」
蓮沼さんまで…心配かけちゃった。
あ………。
「っ…なんだよこれ」
秋君が、机の中に入っていた紙と、カッターの刃らしきものを見つけた。
「嘘でしょっっ」
「なんでこんな物がっ」
バレ、ちゃった…。
そして、私の意識は飛んだ。