「梓ちゃん!」
な、中山さん!?
よりによって、、雪ちゃんとかがいない時に……。
「ど、どうしたの…?」
どうしても、見てしまうネックレス…。
自分のものを他の人がつけてるって、変な気持ちで……。
「ふっ。そんなにこのネックレスを返して欲しい?」
っ!
私の気持ちを、分かってて…。
「それはっ、、私が秋君から貰ったものだから、もちろん返して欲しい…」
「チッ。本当に嫌い。秋君秋君って。私はもちろん、他の子だって呼べないのに。自慢でもしたい訳?」
え、、っ。
「いや、そんな自慢とか…私はっ」
「そーやって、いい子ぶって葉山君に近づいたんでしょ。このぶりっ子女!」
あ…だめだ…もうっ
「っ、ひっく…、違う」
何も、、伝わらない…っ。
悔しくて悔しくて…。
「泣けば許してもらえると思ってんの?」
泣きたい訳じゃないっ。
でも…涙が出てきちゃうっ。
「…お前ら何してんだ?」
私はもちろん、中山さんの顔も少し強ばった気がした。
…先生っ。
バレちゃうっ。
私はとっさに涙をふいて、先生に表情が見えないようにした。
「…ちょっと悩みを相談してただけです!それではっ」
私は教室を出て、急いでる訳でもないのに走った。
あぁ…また廊下を走っちゃった。。
でも、先生が来るタイミングがよかったかも…。
中山さん…凄く怒ってた…。
秋君のこと…
凄く好きなんだ…。
心がドキドキうるさくて、凄く痛い……よ…。
秋君といる時とは違うこの感情。