次の日、俺は寝坊して走って学校に向かった。
教室に入ると、祐樹が暗い顔をしていた。
「祐樹、どした？」と聞くと、
「彼女に振られたってさ。」と海が教えてくれた。
手紙に書いてあった事が本当になった。
でも、こんな事じゃ俺は信じない。
たまたまだろうと思っていた。
「おはよ。」俺は秋星に言った。
「おはよ。湊くん。」と秋星は言った。
「何聞いてんの？」俺はプレイヤー片手にイヤホンを付けている秋星に聞いた。
「これ？私、j POP好きだから結構聞いてるんだ。聞く？」と秋星は、俺にイヤホンを差し出した。
「ありがと。」俺はそれを耳に付けて、音楽を聴いた。
嬉しさで、歌詞なんか一つも耳に入って来なかった。