そんなの、どっちでもいいか!
生まれた子が男の子なので、名前は「裕太」と名付けた。
入院してる間、母乳の上げ方だったり。
お風呂の入れ方だったり。
オムツの交換の仕方だったり教えてもらう。
赤ちゃんが寝てるケース越しに壱馬と一緒に見る。
「可愛いね!」
「あぁ」
「将来、どんな子になるのかな?」
「さあな」
「壱馬みたいに不良になるのかな?」
「それは困る」
困るんかーい!
「てか、どんな子でもよくね?元気なら」
「そうだね!」
数日後には赤ちゃんと一緒に退院。
「ただいま!」
久しぶりに家に帰ってきた!
「ようこそ!我が家へ!」
なんて、言ってみたかったんだよね!
裕太をベッドに寝かし、一息つく。
あ、そうだ!写真写真!
退院する前、看護婦さんに家族3人で写真を撮って貰ったんだ!
写真を写真立てに入れて、リビングの棚に置く。
「増えたな」
「うん!」
棚には高校卒業の時、私、壱馬、愛心、立花くんの4人で撮った写真と。
結婚式のツーショット。
それから、今回の写真。
「これから、どんどん増えていくんだろうね!」
「そうだな」
「大事に育てようね!」
「あぁ」
[終わり]