「咲良さ、好きな人いる?」



「な、何急に!?」



鏡からまこ姉のことを見ようとしたら、頭を掴まれ無理矢理、鏡に向けれた。



今、首捻った!




「いるの?いないの?」




「いるよ」



「じゃあ、尚更綺麗にしないとね!」




いや、普段からこんなんだから手遅れだし!




それから。




「私、別に綺麗にしてほしくない!」




「何言ってんの!?」




「だって!昔、まこ姉に化粧してもらった時、山姥って言われたんだよ!?」




ちゃんと私の心に染み付いて離れないんだから!




「アハハハ!そんなこともあったね!」



いや、笑い事じゃなくて!